口臭について
2017年08月23日
8月も後半となり、暑い中にも少しずつ秋の気配を感じるようになりました。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
今回は「口臭」についてお話をさせていただきます。
呼吸や会話をするときに口から出る息がにおって不快になる時がありませんか?
日常生活では、家族や友人、ご近所の方や仕事関係の方などと話をする機会はたくさんあります。
口臭が気になっていると会話を楽しむことが出来なくなります。
では、なぜ口臭が発生するのでしょう。
口臭の原因は、いろいろあります。
1.お口の中の細菌が原因である場合
お口の中にいる細菌は、古くなって剥がれた粘膜や血液成分、細菌の死骸などを分解して
揮発性硫黄化合物(VSC)を作り出します。
主なものとしては、
硫化水素:硫黄温泉(腐ったタマゴのようなニオイ)
メチルメルカプタン:腐ったタマネギのようなニオイ
ジメチルサルファイド:にんにくのようなニオイ
これらのガスが単体、もしくは混ざり合って不快なにおいとなります。
2.飲食物や嗜好品が原因の場合
ニオイが強い食品を食べた後の口臭は、お口の中に残った食べカスが直接におう場合と
体内で消化吸収されたものがにおう場合があります。
タバコを吸う人のお口のニオイはタールやニコチンが主な原因です。
これら飲食物や嗜好品による口臭は時間の経過とともに減少する一時的な口臭です。
3.その他の原因
お口の中が不衛生であったりドライマウスが口臭の原因になる場合があります。
ストレスや緊張する場面ではお口の中が乾きニオイを強く感じます。
また、入れ歯の汚れが原因になることもあります。入れ歯のケアもしっかりしましょう。
歯周病もニオイの原因になります。
歯と歯ぐきの間の歯周ポットにはたくさんの歯周病菌がいます。
歯周病菌の中には口臭の原因となるガスを発生させる菌がたくさんあります。
歯科医院で歯周病菌の除菌をすることもできます。
歯磨きの時に舌は磨いていますか?
鏡に向かって舌を出してみると白や淡黄色のこけのようなものが
付着しているのに気がついたことはありませんか。
これは舌苔(ぜったい)といい、死んだ細菌、新陳代謝で剥がれた粘膜の上皮細胞、
血液成分、食物残渣などが舌にこびりついている状態です。
これも口臭の原因になります。
うがいだけでは取り除くことが出来ないので、舌専用のブラシで優しく磨きましょう。
ブラッシングをする時に舌も一緒にお手入れをしましょう。
口臭をふせぐためには毎日のご家庭でのお手入れに加えて、
歯科医院での治療や定期的なメンテナンスが重要となります。
お悩みの方は一度当院へご相談下さいませ。