噛むことの重要性
2016年04月19日
気温も暖かくなり、過ごしやすくなってきました(^^)
先日患者様より素敵なお花をいただきました!
診療室に飾ると一気に春らしく、華やかになりました!
さて、今回は、前回に引き続き、噛むことの重要性 についてお話させて頂きます。
ちょっと難しい話になりそうですが、結論としては、しっかり噛むと、「いいことがいっぱいある」ということです。
よく噛むことは脳を活性化させる??
「海馬(かいば)」という言葉をご存知でしょうか?
海馬は人の脳の中で記憶・空間認知・計算や思考を司る重要な場所です。
海馬を含む側頭葉内側部、前頭・頭頂連合野領域の灰色質の容積が、歯の本数の少ない人は小さく委縮して、
認知機能の低下傾向にあることが分かっています。
「噛む」ということですが、この「噛む」という行為は、難しく言えば、
食物を歯で噛み砕き、それに唾液を混ぜ合わせ、よく噛んで飲みこむという一連の行為のことで、
この行為をするには、顎をしっかり動かす必要がありますし、しっかり唾液も分泌させなければなりません。、
それには舌も上手に使わなければならず、普段私たちは何気なくしている行為ですが、たいそう複雑な運動の組み合わせが要求されます。
幼稚園児~大学生に「1日3回、10~15分間、毎日ガムを噛んでもらう」というテストをしたら
成績が上がったという実験結果があります。
噛むことが脳を刺激させ、脳の血流量が増え、活性化されたということです。
手や指の運動で脳が刺激されるというのは良く聞きますが、「噛む」ということも脳の活性化に大変有効であるという事です。
また軟らかい食べ物より硬い食べ物の方が、より、脳を活性化させます。
この他にも、肥満防止、内臓脂肪の分解の促進、糖尿病予防、
運動機能の向上、骨粗鬆症の予防、免疫力の向上、心身のリラックス作用など、
しっかり噛むことは「いいことがいっぱいある!」ということです。。
しっかり噛んで、元気に毎日を過ごしましょう。