歯周病と全身疾患の関係
2016年07月11日
皆様こんにちは。 ジメジメとした暑さが続いていますが、暑さで体調を崩されないよう
お気を付けください。
今回は歯周病と全身疾患の関係についてお話させて頂きたいと思います。
まず、歯周病というお口の中の病気はご存知でしょうか?
歯周病とは歯周病を引き起こす原因となる細菌の感染によって引き起こされる慢性疾患で、
進行すると歯を支える骨がなくなってしまい、歯を抜かなければならなくなってしまう
恐ろしい病気です。
また近年、歯周病と全身疾患には深い関わりがある事がわかってきました。
歯磨きをしてる際に歯ぐきから出血してしまうと、歯ぐきの毛細血管から歯周病菌が血液に乗って
全身を流れてしまいます。
そして、血管の内側に張り付き炎症を引き起こします。
これが動脈硬化の引き金になります。
他にも、膵臓から分泌されるホルモンでインシュリンというのがあるのですが、これは血液中の
糖分を分解し血糖値を正常に保つ働きがあります。
ところが歯周病はそのインシュリンの分泌を悪くしてしまい、その結果血糖値が上がり
糖尿病が悪化してしまいます。
さらに、肺に歯周病菌が侵入してしまうと、肺炎の原因にもなります。
また、妊娠中においては子宮を異常収縮させ、早産のリスクを高めます。
このように、歯周病というのはお口の中の問題だけでなく、全身疾患にも繋がる恐ろしい病気なのです。
こうしたことを防ぐには、お口の中を清潔にし、細菌の数を減らしたり、活動性を
低下させる事が大切になってきます。
そのためにも毎日のお口の中のケアが重要になります。
お口の中にどの様な菌がいるのか、種類や数、活動性を調べるためには、様々な検査方法があります。
ぜひ一度、歯科医院でご相談されることをお勧めいたします。