ドライマウス
2022年10月29日
朝夕冷え込む季節になりました。急な気温の変化で体調を崩されませんよう、お気を付け下さい。
これからの時期心配されるのが、新型コロナウイルスに加え、風邪やインフルエンザ
ウイルス性胃腸炎、ノロウイルスなどの感染症です。
このような感染症がドライマウス(口腔乾燥症)によりリスクが2倍近く高くなることをご存じでしょうか?
まずはドライマウス(口腔乾燥症)についてお話させていただきます。
ドライマウスの原因としては、「糖尿病」「腎臓病」「放射線障害」「脳血管障害」「老化」「筋力の低下」
「更年期障害」「薬の副作用」「シェーグレン症候群」「ストレス」などがあります。
最も多いのは、薬の副作用や老化によるドライマウスですが、食生活がやわらかい食べ物中心となり
子どもの頃からよくかまないためにドライマウスの低年齢化も進んでいます。
また、高齢者の場合は、食べ物をスムーズに飲み込めなくなり、気道に誤って食べ物が入ってしまい
誤嚥性(ごえんせい)肺炎を起こして亡くなることも珍しくありません。
唾液の分泌を良くする事は食べかすを洗い流したり、虫歯の予防、口腔内の保湿、菌の繁殖を抑え
感染症や口臭を予防、お口の中を中性に保つなど、様々な良い効果があります。
唾液には抗菌・殺菌作用のある酵素や免疫力の増強につながる物質も含まれている為
これからの時期、感染症予防にも効果があります。
<ご自身で出来るケア>
・唾液腺マッサージ ・時間をかけてよく噛む ・酸っぱいものを食べる
・酸っぱいものを想像する ・口腔用ジェルの使用(口腔内のうるおい浄化を助ける専用ジェル)
毎日1リットル~1.5リットルの唾液が分泌され、気付かないうちに大きな役割を果たしてくれています。
ドライマウスになるのを防ぎ、元気に笑顔で過ごせるよう、普段からご自身でケアをしていきましょう。
(日本訪問歯科協会 今日から始める口腔ケア 参照)