フッ素について
2023年05月01日
フッ素はもともと自然界に広く存在する物質で、土や海・大気中に広く分布し、肉・魚介類・野菜・果物などの食品にも、微量に含まれています。むし歯の発生を防ぐ効果があり、予防に有効な成分として注目されています。
<フッ素の3つの効果>
①歯を強くする
歯の表面は「ハイドロキシアパタイト」と言われる物質で構成されています。これは、酸によって溶けやすい性質も併せ持っています。フッ素を歯に塗り込むことで、「フルオロアパタイト」と呼ばれるフッ素が入り込んだ物質へと作り変えられ、むし歯菌に負けない強い歯を作ることが可能となります。
②再石灰化を促進する
歯の表面のエナメル質は、日々脱灰(エナメル質を構成しているリンやカルシウムが溶け出す現象)と再石灰化(だ液などに含まれるリンやカルシウムがエナメル質に戻ってくる現象)を繰り返しています。フッ素は歯から溶け出したリンやカルシウムを元に戻りやすくします。
③むし歯菌を抑制する
むし歯菌は自らが出す酵素で作り出した酸によって、むし歯をどんどん深くしていきます。フッ素はむし歯菌の活動を抑える抗菌作用があるため、歯を溶かす酸の量を少なくさせます。
歯科医院で塗布してもらう高濃度のフッ素と、家庭で行える低濃度のフッ素含有の歯磨き剤を利用して、むし歯にならない強い歯を作りましょう!