歯周病について
2015年10月19日
皆様、こんにちは。最近は随分涼しくなってまいりました。そろそろ衣替えの季節ですね。
今週は、歯周病についてご説明させていただきます。歯周病というのは、歯周病菌によって引き起こされる慢性の炎症性疾患です。
お口の中には、様々な菌がいます。
たくさんいる細菌の中には、お口の中のねばつきや口臭の原因となる菌、また、歯周病や虫歯の進行を早める菌等が存在します。
そしてそれらの菌の
体内から出る強い毒素によって、歯の周囲の組織が破壊され、歯ぐきが腫れたり、歯を支えている骨が溶けてしまい歯がぐらぐらしてきます。歯周病というのは、強い痛みがないため気が付きにくく、手遅れになってしまう事もあります。
また、歯周病は、体にも良くない影響を及ぼします。歯周病菌が歯ぐきの毛細血管から体内に取り込まれ、血管の内側に張り付いて、動脈硬化を引き起こすこともあります。肺に詰まれば肺梗塞、妊婦さんであれば、早産の原因にもなります。糖尿病のある方は、糖尿病を悪化させることは、よく知られています。
このように、様々な疾患の原因になる歯周病菌を調べる方法が、位相差顕微鏡検査と言われるものです。これは、患者様のお口の中の汚れを少しとって顕微鏡で見る検査です。患者様のお口の中にどのような種類の菌がどれ位いて、その活動性がどうなのかを知り、それぞれの患者様に必要な治療方法を考えます。歯周病が気になる方はぜひ一度、検査されることをお勧め致します。