妊娠初期のブラッシングについて
2015年09月29日
朝夕冷え込んできましたが、皆様お変わりございませんか?
風邪など引かれないように、温かくして過ごしましょう
■妊娠初期のブラッシングは、日常生活に無理なく取り入れるようにしましょう。
お口の健康維持が、妊産婦さんの全身の健康や胎児の発育と深く関連しています。
つわりのある時は、無理をせず体調の良い時にブラッシングを行いましょう。
ポイントは、ホルモンの影響で歯ぐきが腫れやすいので、歯ブラシは小さめのものを
使用し、顔を下方に向けて軽い力でやさしく磨きましょう。
また、唾液の分泌量が減少するとお口の中が不衛生になりやすいため、
デンタルリンスなどを使用すると爽快感もあり、お口がスッキリするのでお勧めします。
■胎児の歯の発育に関わる栄養素についてご存知でしょうか?
妊娠中のお母様の食生活から吸収された栄養素は、胎児の成長に関係し、
乳歯の質に影響します。
◆強いエナメル質を形成するために、妊娠中の方は葉酸の摂取が必要になります。
葉酸が多く含まれる食材は、総合栄養野菜と言われているほうれん草、
それを上回る春菊、小松菜。レタスよりもサニーレタスの方が栄養価が10倍です。
他にもたくさんありますが、パセリや枝豆、アスパラガスなどで葉酸を摂取できます。
◆歯を内部から強くするビタミンAが多く含まれる食材は、人参が代表の野菜です。
他にウナギやレバーなどがありますが過剰摂取しないよう注意しましょう。
◆歯を内部から強くするビタミンCが多く含まれる食材は、果物の中でトップクラスの
いちご、野菜はブロッコリーなどがあります。みかんは、2個で大人の1日分が摂取できます。
◆歯を内部から強くするビタミンDが多く含まれる食材は、サバ、いわし、さんま、ブリ
といった青魚などがあります。
◆カルシウムは、ちりめんじゃこ、ししゃも、ごま、大豆、納豆、ひじきなどに多く含まれ、
ビタミンDを一緒に摂ると吸収が促進されます。
お母様の食習慣と生活習慣、甘味嗜好は妊娠期から出産後の子育て期間と続き、
次の世代へと伝承されるので気をつけましょう。
■虫歯が母子感染することをご存知ですか?
歯周病がひどい妊産婦さんの場合、歯周病菌などの原因で早産や低体重児出産の
リスクが高くなります。また、唾液を介して産まれたお子様に虫歯菌が移る
可能性があります。お母様のお口のケアはお母様自身のためだけでなく、
大切な赤ちゃんのご出産とその後のお子様の虫歯予防に繋がっていきます。
是非一度歯科医院での検診をおすすめいたします。
安心してご出産を迎えて頂きたいです。