歯周病との闘いに挑む!
2017年05月29日
みなさま、こんにちは♪昼間は日差しが強く汗ばむほどになってきましたね。
紫外線対策をしっかりして、お肌を守りましょう!
ところで今回は歯周病について少しお話をさせて頂きます。
歯周病は、ギネスブックにも書かれていますように、世界中でもっとも蔓延している、人類史上最大の感染症です、地球上を見渡してもこの病気に冒されていない人間は数えるほどしかいないそうです。日本においても成人の8割は歯周病菌に感染していると言われています。
口腔内常在菌である歯周病菌は、バイオフィルム(歯面に張り付いた細菌の膜)を形成し、歯肉の炎症や、歯を支えている歯槽骨の吸収を引き起こします。また、お口の中だけの問題ではなく、糖尿病を悪化させたり、脳梗塞を誘引したり、妊婦さんにおいては、子宮の異常収縮を引き起こし早産のリスクを高めます。まさに全身疾患と密接な関係がある病気なのです。。歯周病を何もせずに放置すると、健康面でも様々な問題が発生します。
では、どうすれば歯周病は改善するのか・・・それは、まず歯科医院で歯の周りにある歯周ポケット内の歯周病菌を除菌することから始まります。位相差顕微鏡を使って口腔内にいる歯周病菌を確認して、除菌します。歯周病菌を増殖させないことが大切なのです。歯周ポケットに付着している歯石を取り除き、歯ぐきからの出血を止めることで、歯周病菌の栄養源が減少され、歯周病菌の繁殖を抑えることができます。歯周病菌の繁殖を抑えることができれば、歯周病菌と歯周組織の共生や抵抗関係が回復し、健康な歯周組織を取り戻すことができるのです。
ご家庭で行えるケアとしては、殺菌効果の高い歯磨剤を使用したり、歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやフロスを併用して歯と歯の間もきれいにブラッシングをすることが大切です。また食生活の見直しも必要です。歯ごたえのない軟らかい食べ物ばかり摂取したり、甘いものの間食を多く摂取することは、虫歯や歯周病を進行させます。喫煙もまた、そのリスクを高めます。
人類史上最大の感染症である歯周病を食い止めるには、歯科医院で行うプロフェッショナルケアとご家庭でのセルフケアの継続が欠かすことができません。