噛むことの効果
2020年07月20日
皆さんこんにちは。
だんだん気温が上がってきておりますがいかがお過ごしでしょうか。熱中症などにお気を付けてくださいね。
みなさまはお食事の際によく噛むことができていますか?
咀嚼(噛むこと)にはたくさんの良い効果があり、「よく噛むことはあいなのだ」というスローガンがあります。
噛むことで分泌される唾液には、食べ物の残りかすを洗い流し、口の中をきれいにする効果や虫歯・口臭予防、
さらに外部からの病原菌の侵入を防ぎ、口腔の細菌が増えないようにする働きがあります。
最近注目されるラクトフェリン*¹は唾液の中に多く含まれており、その抗菌作用から天然の抗生物質とも呼ばれています。
このように唾液は口の中だけでなく身体の様々な場所で健康を保つためにパワーを発揮しています。
また、噛むことは筋肉や舌などを意識的・反射的に反応させ、脳や身体に刺激を与えるので、脳の老化を防ぎ、運動機能を高めます。
しっかり咀嚼することが脳の血液の循環を促進することも、MRIを用いた実験でも確認されています。
〇よく噛むためのヒントを参考にして噛む習慣をつけていきましょう!
☐ 1口30回をこころがける
☐ 1回毎に箸をおく
☐ 根菜類や海藻類、きのこなど丸のみできないものを積極的に摂る
☐ お茶や水で流し込まない
☐ 野菜などあえて大きく切って調理する
食事を美味しく味わうことは、楽しい人生を送ることができると同時に、全身の健康状態も維持回復できます。
定期的な歯科検診や歯科治療を受けることもしっかり噛めるようにするために大切です。
何かお口の中のことでお悩みがありましたら、是非当院へご来院いただきご相談ください。
ラクトフェリン*¹・・・唾液、母乳や牛乳、涙などに含まれるたんぱく質。
腸内の善玉菌を増やす作用、免疫力を高める作用も注目されています。
(・日本訪問歯科協会 今日から始める口腔ケア ・テーマパーク8020歯科から食育 ・日本口腔保険協会 健康情報 参照)