舌クリーニングで風邪予防
2021年03月06日
みなさんこんにちは。だんだんと春に向けて気温が上がってきましたね。
朝晩は寒い日がありますので体調に気をつけてお過ごしください。
空気が乾燥するとウイルスが蔓延しやすくなります。風邪のウイルスは、息を吸い込む時に空気と共に鼻やのどの粘膜に付着し、体内に侵入して感染します。風邪を予防するためにうがいや手洗いを心がけている方も多いと思いますが、舌のクリーニングにもいつも以上に気をつけていただけたらと思います。
舌の表面には小さな突起がたくさんあってデコボコしています。ここに汚れがたまり、細菌が繁殖すると白色や黄色や褐色のこけのような「舌苔(ぜったい)」と呼ばれるものがくっついてきます。舌の表面にはうっすらと白い舌苔が少し付着していますが、舌苔が分厚くなると口臭の原因になったり、ひどくなると味がわからなくなったりします。舌苔はお手入れ不足のほか、口の中の乾燥、全身疾患、薬の服用、疲労などによっても増えます。舌の汚れは、通常食べたり話したりするときに舌が動くことである程度はとれますが、加齢とともに舌の動きが鈍くなったり、唾液の量が減ったりすると汚れがとれにくくなります。舌クリーニングで舌苔を除去しておけば、ウイルスの侵入を予防する効果が期待できます。
舌クリーニングの方法はやわらかめの歯ブラシや、専用の舌クリーナーなどを使用し、舌の表面を軽い力で奥から手前にかき出します。舌クリーニングは歯みがきをする際に1日1回行うとよいでしょう。舌の細胞はデリケートなので、力を入れてこすりすぎると舌を傷つける可能性もあります。舌クリーニングを行う時には、鉛筆を持つようなペングリップで持つことで、力が入りすぎることなく細かく動かすことできます。舌クリーニングを習慣にしてみましょう。気になる方はぜひお気軽にご相談下さい。
<参考資料 日本訪問歯科協会>